頂きもので多い胡蝶蘭

胡蝶蘭は着生ランだった

胡蝶蘭はお祝いなどで送られることが多いので、「ラン」という植物の代名詞ともいえます。
園芸の趣味をお持ちでなくとも、頂いたりして思わずお世話をする機会もあるのではないでしょうか。
この胡蝶蘭ですが、鉢植えでいただくことが多いですが、土に植わっているわけではありません。
蜂の中に入っているのはミズゴケで、しかもその下の胡蝶蘭の根の部分は株ごとにポットに入っている状態になっています。
実は、胡蝶蘭は「着生ラン」なのです。
よく見ると、胡蝶蘭の根も、バンダと同様、白い幕でおおわれ、成長している先端部分だけ緑色あるいは赤くなっている状態になっているのがわかります。
ということは、他の「着生ラン」と同様、ハンギングでつるしたり、流木やコルクなどに着生させて壁に飾ったりすることが可能なのです。

いつもの飾り方と変えてみるも一興

鉢植えの状態でも持ち運べますから、玄関に飾ったり、リビングに飾ったりと、気分によって移すことはできます。
でも、蜂から取り出して、「着生ラン」本来の形に戻してみると、壁掛けやハンギングといった、スタイル変更が可能です。
高級感の多漂う鉢植えと違ったワイルドさが表現できるかもしれません。
そもそも、自生している胡蝶蘭は、強い風や雨にも耐えられるよう、しっかりと木の幹などに張り付いているので、板やコルクなどに着生させることはそんなに難しいことではないのです。
鉢植えの時と違い、根が育っていくのが直にみられるので、育っていることがより感じやすくなります。
板などに着生した場合、根が空気中に出ている状態で乾燥しやすくなりますので、根腐れの心配はありませんが、着生したてから半年ほどは、霧吹きなどでこまめに水を吹きかけてあげるとよいでしょう。
しっかり着生した後は水を与えなくても生長していきます。


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